小樽超魔術館

提供: 小樽のじかん事典

小樽超魔術館は、ウイングベイ小樽にあったテーマパーク。Mr.マリック自らの企画・運営による、日本国内で初めての施設である。撤退した「小樽よしもと」の跡地を利用し、総事業費約2億円をかけて建設された[1][2]

テレビでしか見ることのできなかった「超魔術」を、自ら体験できることがセールスポイントとされていた[3]。広さは約1100平方メートルで、体が2メートルも浮き上がる「浮遊の部屋」、持てなかった数十キロの石が持てるようになる「催眠術の部屋」、箱に入った人の身長が極端に縮む「縮小の部屋」、窓ガラスを通り抜けることができる部屋、入ったカプセルと違うカプセルから出る瞬間移動の部屋、人の書いた内容を当てる透視の部屋など、10種類のゾーンがあった。また、6種類のマジックを学んで演じることができる「超魔術学校」や、念力でスプーンを曲げるシアターもあった[1][4]

2004年(平成16年)7月31日の開場日には、先着百人がマリックと握手できるとあって[5]、開場は10時を前にして70人から80人の客が列をなし、開場後まもなく入場が1時間待ちになるほどの人気だった[1]。1番乗りは、午前6時半から開場待ちしていたマジック愛好家の中学生だった[5]。オープニングセレモニーでは、マリックがスタッフと共に入口で客を出迎え、サイン入り色紙を手渡して歓迎し、熱心なファンの握手攻めにあった[1]

しかし、体験ツアーは各部屋で待たされる上、1時間以上もかかることや、入場者数が限定されたこと、家族連れでの料金負担もあって、次第に客足が伸び悩んだ。当初は年間来客者35万人が見込まれていたが、初年度はその目標値の4分の1にも及ばなかった[6]。資金難により従業員の給料遅配も発生し、従業員離れも発生していた[6]

開場から約1年半後の2006年(平成18年)1月、「アトラクション機材の故障」との理由で休業が発表された[6]。同館は「ハンドパワーで修理を急ぐ」としていたが、機材がアメリカ製のために、修理にも交換にも時間がかかり、再開が難航した[7]。2月には、「休業中」の貼り紙が「1月31日をもって開期終了」に変わり、閉館したことが明らかとなった[6]

後年、お笑いコンビのトム・ブラウンの布川ひろき(札幌市出身)が、この魔術館でアルバイトしていた体験を語っている[8]

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 「「超魔術」を体験できる! 小樽にマリックさん企画テーマパーク開館」『読売新聞』、2004年7月31日、東京夕刊、16面。
  2. 「超魔術の世界へようこそ 小樽に Mr.マリック魔術館、31日オープン」『読売新聞』2004年7月17日、東京朝刊、33面。
  3. "ウイングベイ小樽“お笑い吉本”消え、“Mr.マリック魔術”咲く?!". 小樽ジャーナル.
  4. 「「超魔術館」あすオープン マジックの体験施設 北海道・小樽の新たな観光名所に」『毎日新聞』、2004年7月30日、北海道夕刊、6面。
  5. 5.0 5.1 「「超魔術」にびっくり!! ウイングベイ小樽 Mr.マリックのテーマパーク開館」『北海道新聞』、2004年8月1日、札A朝刊、30面。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 "Mr.マリックのハンドパワーも効果なし! 小樽超魔術館が閉館!". 小樽ジャーナル.
  7. 「ハンドパワー不発?! 超魔術館が長期休業 ウイングベイ小樽 機材の修理難航 今月下旬の再開目指す」『北海道新聞』、2006年1月14日、樽B朝刊、29面。
  8. 謎のバイトをしてたトム・ブラウン布川www - YouTube